2025年6月2日筑波山ハイキングを企画しました。つくばエクスプレス(TX)が
出来たおかげで以前よりもアクセスが良くなりました。参加者は、3期石黒さん、
4期漆戸さん、5期田中(宏)さん、6期辻川さん、特別会員の鈴木さん、13期
小松崎さん、16期堀井さん、18期芝田さん、佐野の9名です。平日会では筑波山に
2003年1月12日に15名の参加で登られたとのことで22年ぶりとなります。
ところが、つくばセンターバスターミナルに集合時間の9時50分になっても
鈴木さんが現れません。メールを確認したところ、TXがJRと思い込んでて気が付く
までにひと電車乗りそこない、つくば駅到着が10時1分になるとのこと。つくば駅から
バス停まで必死に走るので10時発のバスを待たせてくださいとの依頼が入っていました。
バスは乗客がいっぱいで運転手に伝えられず、やきもきしていました。
すると10時1分前に鈴木さんがバスに滑り込んできました。なんと電車が予定時間の
2分前に到着し、全力疾走で1分でバスに乗り込んで間に合ったとのことです。鈴木さんの
スーパーウーマンぶりにびっくりしましたが、全員乗車出来て一安心でした。
さて標高530mのつつじヶ丘に10時50分にバスが到着し、出発前に写真を撮りました。
後ろに見えるのがガマ大明神でその横を登っていくのが今回のおたつ石コースです。

おたつ石コースの登り初めは、急登で平均年齢78.6歳のメンバーには堪えます。最初の
休憩は東屋のあるつつじヶ丘高原です。つつじには時期が遅かったですが、新緑の草原の
印象です。

傾斜が緩やかになり、標高700mを超えた先の弁慶茶屋後の休憩所で2回目の休憩と
なり、ちょうど12時なのでここで昼食を取りました。

ここからがコースの核心で巨岩の連続です。巨岩が岩と岩の間に不安定な形でのっかって
いて弁慶がその岩の下を通るのを恐れて7回も引き返したという「弁慶七戻り」、狭い岩
の間を抜けることで生まれた姿に立ち返るという「母の胎内くぐり」を楽しみます。
いずれも斑レイ岩からなる巨岩の下の土砂が浸食で失われてできました。

弁慶七戻り

母の胎内くぐり
巨岩地帯を抜けるとしばらく平坦な道が続き、標高820mをこえると急な岩場と
なります。なんとか登りきると女体山の山頂(877m)に到着です。


この時点ですでに15分遅れ、御幸ヶ原に着くころには男体山(871m)に登る時間が厳しくなり、コースカットしました。そのかわり、パワースポットとして有名な御幸ヶ原から徒歩一分の「男女川(みなのがわ)源流と紫峰杉」を見に行きました。源流の隣にそびえ立つ巨大な杉の木は、高さ約40m、幹回り7m、推定樹齢800年。筑波山自体が筑波山神社のご神体でありご神体の中にある杉の木にもパワーを感じます。ちなみに男体山は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、女体山は伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀っています。また男女川源流は百人一首の陽成院のロマンチックな和歌、「筑波嶺(つくばね)の 峰より落つる男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」の『峰より落つる男女川』の場所です。



ケーブルカーで宮前駅まで降りて少し時間があるので恒例の芝田さん演奏会です。

筑波山神社にお参りして神社入口バス停からつくばセンターに向かいます。

つくばセンター近くのそば処「青山がらりつくば店」で打上げをして17時30分に解散と
なりました。今回は大変お疲れさまでした。

最後に恒例の鈴木さんの言葉スケッチです。
ホトトギス初声嬉し筑波山
木苺の小さきつぶつぶ輝きて
あのあたり五月晴れなら富士山が
夏霞霞ヶ浦を隠したり
みなの川滴り養う紫峰杉
紫峰杉山の霊気の苔纏ひ
万緑の中をケーブル静々と
ケーブルの窓からやさし緑風
バス待ちやフルートで聞く「ハナミズキ」
山話する仲間たちビール飲み





鈴木啓子です。つくば駅でバスに滑り込んだ後のこと。
石黒さんが隣席の男性と私を見比べ、男性に一言「こっちが若い」と言われました。
男性はサッと立ち私に席を譲ってくれました。それでバス乗車の50分間、私は楽して楽しくおしゃべりをしていられました。スーパーラッキーでした。
あの一言には科学者の真実に対する判定の厳かさが、迫力になってにじんでいたためと思われます。